INTERVIEW スタッフインタビュー
「断らない相談支援」を
信条に掲げ、
相談者へのより良い支援を
一緒に模索していく。
此花区自立相談支援窓口・指導員/2023年入職
植木 一喜 Kazuki Ueki

仕事の内容を教えてください
地域の生活相談から支援の実現まで
主な仕事は、此花区役所の窓口で生活上における相談対応業務となります。出勤後はまずメールチェックを行ってから、庁内の朝礼に参加。その後は部署内で連絡事項や予定確認を行います。日中は区役所窓口で生活における様々な悩みを抱える方々の相談を伺います。例えば、生活の継続が困難になった方や高齢者の年金相談、障害を持つ方、DVや子育てのお悩みなど、相談内容は様々ですね。窓口対応だけでなく、状況確認などのために直接ご自宅に訪問するケースもあります。
相談内容はしっかりと記録し、個々の状況に最適かつ継続的な支援を検討。上司との協議を経て、支援に必要な関係機関との打ち合わせを行います。その他、月末の支援調整会議に向けた資料作成や集約整理、労務管理などを行っています。

みおつくし福祉会に入職を決めたきっかけは?
母の姿を見て、福祉の道に転身
もともとは父親が営む運送業の手伝いをしていました。新型コロナウイルスの影響で転職を考え始めた頃に、長年母親が勤めていた児童心理治療施設の長谷川羽曳野学園での仕事に興味を抱いたのが始まりです。最初は、長谷川羽曳野学園でのアルバイトからスタートしたのですが、子どもと一緒にスポーツをしたり行事に取り組んだりする中で、みおつくし福祉会の仕事にやりがいを感じるようになりました。
また、職員から「植木くんのお母さんの仕事に対する姿勢を尊敬しています」と耳にする機会が多くあり、これまでまったく気づいていなかった母親の仕事に向き合う姿に敬意の念を抱くようになりました。こういった機会があって福祉業界に強い関心を抱くようになり、みおつくし福祉会で社会福祉の道に進むことを決意し、現在に至ります。
仕事をするうえで大切にしていることは?
『断らない相談支援』の実現を
窓口のモットーとして「断らない相談支援」を掲げています。例えば、生活に困窮された方が区役所に足を運ぶことは、それ自体がハードルの高いこと。どのような方が相談に来てもできる限り寄り添いながら、信頼関係を築きながら、より良い生活環境を一緒に模索しています。
例えば、長年引きこもっていた方や過去の事情で就労に自信をなくした方には、定期的な面談をとおして自己肯定感を高め、職業訓練などの支援につなげられたケースがあります。まずは緊張を解き、リラックスした状態でお話しできる状況を作り出すことで、最適な支援が提供できると思います。そのためには、自分自身が不調であれば、相談者により良い支援は提供できませんよね。日頃から健康管理にも意識して取り組んでいます。

成長を感じていることは?
経験を積む中で磨かれた対応力
2年目を迎えたいま、相談対応の経験を数多く積む中で、少しずつ自信がついてきています。窓口に来られる方の相談内容は多岐にわたるので、1年目はそれぞれの相談に最適な対策をどうお伝えすればと良いのか分からないことが度々ありました。しかし、最近は相談者にはできる限り寄り添いながら、状況に応じた提案がスムーズにできるようになったと実感しています。
また、業務における関係機関の役割や機能についての知識や理解が深まったことで、相談者の状況に合わせた的確な対応ができるようになりました。お困りの方への支援が一方的にならないよう、円滑なコミュニケーションを図ったり協議能力なども自然と身についてきていると感じます。

成長を支えた要因は?
サポート体制の整う環境が、成長を後押しする
分からないことや困ったことがあれば、細目に上司や同僚に質問、確認できる環境が整っています。具体的な解決策として、取り組み方や考え方のアドバイスを仰ぐことで、私自身が主体的に業務に取り組めているのはやりがいにつながります。上司や同僚との良好な関係や、相談しやすい環境があることで、自分のスキルや経験値はより積み重ねていけますし、それによって相談者へのより良い提案につながり、生活改善の一歩に近づけるんですよね。
仕事とプライベートのバランスはどう取っていますか?
仕事とプライベートのバランスは、切り替えがあってこそ
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という言葉があるように、プライベートの充実は自分自身の健康維持には欠かせません。しっかりと仕事に取り組めるよう、平日の仕事終わりは料理や洗濯などの家事に集中したり、友達に電話をしたりしてたわいもない話で気分転換を図っています。休日は友人とカフェに出かけ、ゆっくり過ごすのが好きな時間の過ごし方。あれこれと話してリフレッシュをしたり、趣味のバイクを楽しんだりしながら、オン・オフの切り替えを意識しています。

入職を考えている方へのメッセージ
歴史ある環境だからこそ実感できる、成長とやりがい
みおつくし福祉会は設立からもうすぐ70年を迎えます。歴史ある安定の環境が整っているからこそ、日々の業務に主体的に取り組ませてもらえますし、責任ある業務を任せてもらえていると思います。
私たちの仕事は、日常では出会う機会のない様々な悩みに直面することもありますが、相談者の生活が少しでも良くなったときの喜びは計り知れません。様々な研修やスキルアップの機会が充実しているので、今後も相談者が本当に望む支援が提供できるよう、引き続き一生懸命取り組んでいきたいです。熱い志をお持ちの方と、ぜひ一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

ある日のスケジュール
-
9:00
出勤
関係者、関係機関、相談者などからメール連絡が届いていないか確認します。
-
9:15
部署内共有
相談者の様子や対応した経緯、その他連絡事項や本日の予定確認を行います。
-
相談業務
窓口相談は9:00から対応しています。順次相談にお越しになった方への生活相談対応を行います。相談内容によっては、ご自宅に訪問するなど出張することもあります。
-
12:15
休憩
-
相談業務
午前中に引き続き、窓口相談などの対応をしています。相談対応が終わり次第、記録を作成しています。
-
その他業務
その他にも随時必要に応じて、上司と対応方法を協議、関係機関との打ち合わせ、会議資料の作成などを行っています。
-
17:30
退勤
INTERVIEW